夢日記 魔法の試験
壁も床も天井も木で作られた家の中にいた。
目の前に黒いごみ袋のような服を着た老婆が立っている。頭に乗ったとんがり帽子と手に持っている杖から魔女だと分かった。
他にも数人の少年少女がいる。どうやら私含め彼らは老婆の弟子らしい。
老婆は私たちに魔法の試験について説明した。
今から行われる飛行訓練はそれぞれ自分のほうきを使って行われる。
家の煙突から外に出て、ひとしきり夜空を飛び回ることができたら合格だ。
仲間は次々に煙突から飛び立っていく。自分の番が来た。ほうきに乗って意識を集中させると下から気流のようなエネルギーが沸き上がりほうきごと体が浮いた。
その勢いのまま煙突から飛びだした。
見上げる夜空にはアルミホイルでできたような星が煌めいている。
見下ろすと、煉瓦造りの街並みから今出てきたような煙突がぽつぽつ生えているのが見えた。
突然、近くの煙突から私と同じくほうきにのった魔法使いが飛び出した。
試験が行われているのは私たちの家だけではなかったのだ。
星々の間をたくさんの魔法使いが笑いさざめきながら飛び回った。